ダイヤモンドの「カラット」とは?
2021.11.02
婚約指輪のダイヤモンドを選ぶ際、「4C」の基準は有名です。耳にしたことのある方も多いでしょう。
4Cとは、「カラット(Carat)」「カラー(Color)」「クラリティ(Clarity)」「カット(Cut)」の4つ。今回は、目視で最もわかりやすい基準である「カラット」について簡単にご紹介します。
カラットとは?
宝石の大きさのことだと思われている方も多いのですが、正確には「重さを表す単位」です。1カラット=0.2g(200ミリグラム)と決められています。略してctと表記されることもあります。
カラット数が大きくなると、宝石は重くなり、サイズも大きくなります。一般的に、カラットが大きな宝石ほど高価になるため、サイズ感と予算を最初に比較検討される方も多いのではないでしょうか。
サイズ感としては、0.1カラット増すごとに宝石の直径は約0.6mm~0.8mm程度大きくなります。たとえば、0.1カラットのダイヤの直径は約3.0mm程度、0.2カラットで約3.7mm、0.3カラットで約4.3mm程度という具合です。
価格については、カラット数が2倍になるとお値段は約4倍、カラット数が3倍になるとお値段は9倍以上…という風に考えていただくとおよその価格帯がわかります。
カラットの語源
カラットは、英語やフランス語でCarat、イタリア語でCarato、ドイツ語でKaratと書きます。その語源は古代ギリシャ語で「イナゴ豆」を意味する「keration」。
物の重さを量るのに統一された単位や基準がなかった時代、重量の軽い宝石の重さを量るのに「イナゴ豆」を使っていました。イナゴ豆は、重さがほぼ0.2gとそろっていたため、共通して利用しやすかったのです。
現在の1カラット=200mgと定められたのは、世界各国が集まった1907年の国際会議(メートル条約の会議)でのことです。
婚約指輪として、日本では0.2~0.3ctが人気
日本全国で、ダイヤの婚約指輪を購入した方を対象にしたカラット数の調査があります。
最も多かったカラット数は0.2〜0.3ctで、全体の約32%を占めています。0.3ct〜0.4ctで約25%、0.4ct〜0.5ctで約11%、0.2ct未満が約9%と続きます(出典元:ゼクシィ結婚トレンド調査2020)。
カラットだけで、ダイヤの価値は決まらない
もちろん、ダイヤの価値はカラットだけでは決まりません。色合いを表す「カラー」、透明度を表す「クラリティ」、研磨技術の度合を示す「カット」を総合的に判断して、価値が決まります。
宝石は「大きければ大きいほど良い」というものでもありません。また、一つとして同じものもありません。
お相手のお好み、着用シーン、デザインなども考慮しながら、あなただけの素敵な宝石をお選びくださいませ。