9世紀ローマから伝わる結婚指輪の歴史について。日本に伝わったのはいつ?
2020.04.07
結婚式のときに、新郎と新婦の2人で交換する結婚指輪。
2人の絆を永遠に表す結婚指輪は、かけがえのない大切な宝物になりますよね。
みなさんは、結婚の誓いに指輪を交換するようになった由来を知っていますか?
結婚指輪の歴史を知ることで、今まで以上にかけがえのないものになるでしょう。
結婚指輪を交換する慣習の起源は9世紀のローマ
婚約指輪は紀元前3世紀ごろの古代ローマ時代にすでに存在していたと言われていますが、結婚指輪の習慣が始まったのはもっと後、9世紀ごろと言われています。
当時のローマ教皇、ニコラウス1世が指輪を結婚の証拠として使ったのがはじまりなのだとか。
1027年には、「そこで、花婿は花嫁に金のリングを、花嫁は花婿に鉄のリングを交換している」(ミュール『ローマのマリッジリングの起源』)という記録が残っていました。
最初の頃は鉄の結婚指輪でしたが、時代とともに金へと変わっていき、ヨーロッパは現在でも金の結婚指輪が主流です。
日本に結婚指輪が伝わったのは明治時代
日本で指輪が装飾品として広まったのは明治時代。
明治維新が起こって江戸時代の鎖国が終わり、海外の文化や価値観がもたらされるようになってからでした。
着物との相性が良く、控えめな装飾品である指輪は日本人の好みにぴったりだったようで、急速に広まっていきました。
キリスト教の結婚式で結婚指輪の交換が行われるようになったり、新聞広告にも結婚指輪が登場したりして、「結婚の証としての指輪」が徐々に庶民にも知られるようになっていきます。
大正〜昭和に結婚指輪の習慣が定着
日本で結婚指輪が習慣として定着したのは、大正〜昭和時代。
大正時代になると、ヨーロッパの伝統を受け継いだ誕生石がついている指輪や知恵の輪のように連なるギメルリングが、結婚指輪として販売されるようになります。
しかし、結婚指輪の交換はもともとキリスト教の宗教的な儀式であったために、庶民にはなかなか定着していきません。
結婚指輪が慣習として広く根付いたのは、昭和に入ってから。
宗教の枠組みを超えて結婚指輪が結婚の証と考えられるようになり、様式にとらわれず新郎新婦が左手の薬指にはめることが一般的になっていきました。
ダイヤモンドの指輪が浸透したのは戦後になってから
ダイヤモンドは明治時代にも身に付けている人もいましたが、富の象徴で上流階級の女性や芸妓しか手にすることができませんでした。
大正時代には日本でも、多くの宝石店が宝石細工や加工の技術を競い合うようになりましたが、戦争によって海外からの輸入が途絶えてダイヤモンドは取り上げられてしまいます。
ダイヤモンドが再び輸入されるようになったのは、戦後のことです。
高度経済成長期には、庶民でもダイヤモンドの指輪を気軽に身に付けるようになりました。
このように近代化とともに宝石店や宝石輸入業がさかんになり、ダイヤモンドの需要が高まっていったのです。
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